「お料理は理を料る」
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北王子魯山人の言葉
【料理とは理(ことわり)を料(はかる)こと】
料理とは「食」というものの理(ことわり)を料(はかる)という文字を書きますが、そこに深い意味があるように思います。
ですから、合理的でなくてはなりません。ものの道理に合わないことではいけません。
ものを合理的に処理することであります。
割烹(かっぽう)
というのは、切るとか煮るとかいうのみのことで、食物の理を料るとはいいにくい。料理というのは、どこまでも理を料ることで、不自然な無理をしてはいけないのであります。
真に美味しい料理はどうも付焼刃では出来ません。
隣りの奥さんがやられるからちょっとやってみようか、ではだめであります。
心から好きで、味の分る舌を持たなくては、よい料理は出来ないのであります。
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お料理を初めてしばらくしてから、
この言葉に出会った。
「お料理は理を料る」
お料理は私にとって、瞑想やヨガのようなモノで、
もっと言うと「祈り」のようなモノでもある。
そう気がついた時から、私のお料理はガラッと変わったのを今でも覚えています。
人は食べるコトで、命を繋いでいる。
旬の食材を食べるコトは、自然の摂理を理解して、自然と調和するコトでもあるし、
体調や季節や食材に合わせた調理法で、
どんな環境で、誰と食べるのか。
それが、自分自身と繋がるコトでもあり、
大地と宇宙との繋がりを深めるコトでもある。
もっと言ってしまえば、
お料理は宇宙の法則、宇宙意識を使うコト。
そんなお料理を食べていると、勝手に身体は整っていく。
真実はいつも日常の中に。
あなたの中にあるよ。
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